Mac で RAW を JPEG に変換する方法【全カメラ対応・2026年版】

手元に RAW ファイルがある。.ARW.CR3.NEF.RAF — カメラが書き出す形式が何であれ、プリントの注文ページ、クライアント向けポータル、フォーラムへのアップロードのどれかに、たった今そのファイルを弾かれたはずです。必要なのは JPEG(JPG と同じものです。ひとつのフォーマットに表記がふたつあるだけ)。Mac なら何もインストールせずに変換でき、手順はどのブランドの RAW でも変わりません。プレビューで1枚だけ変換する方法から、ターミナルでカード1枚分を丸ごと処理する方法まで、4つの手順を紹介します。

まずは結論から

状況使うもの
いますぐ1枚だけプレビュー(「ファイル」>「書き出す…」)
数枚まとめて、ライブラリにも残したい写真アプリ(読み込んでから書き出す)
フォルダごと全部ターミナルで sips
変換の前に編集したいRevelRaw などの RAW エディター

方法1: プレビュー

  1. RAW ファイルをダブルクリックします。プレビューで開きます。
  2. 「ファイル」>「書き出す…」を選びます。
  3. フォーマットを JPEG にし、品質スライダーを「最高」寄りにドラッグして保存します。

プレビューはフル解像度で書き出せて、かかる時間は10秒ほど。しかも macOS が対応する RAW フォーマットならどれでも同じように動きます。Sony、Canon、Nikon、Fujifilm、Panasonic、Olympus、その他のブランドも、システム共通のデコーダーひとつで処理されるからです。ただし注意点がふたつ。プレビューがレンダリングするのは Apple のデフォルト解釈によるファイルの姿で、そこに撮影者の意図はいっさい入りません。もうひとつ、発売されたばかりのカメラのファイルは、Apple がそのボディの RAW 対応を出すまでプレビューに拒否されることがあります。その解決策は、後述のフォーマット別ガイドにまとめてあります。

方法2: 写真アプリ

  1. RAW ファイルを写真アプリにドラッグします。
  2. 変換したい写真を選び、「ファイル」>「書き出す」>「写真を書き出す…」を選びます。
  3. JPEG を選び、品質を「最高」にして、保存先を指定します。

写真アプリは複数のファイルを一度に処理でき、変換した写真はライブラリに残ります。これを便利と取るか、余計なお世話と取るかは人それぞれ。読み込みの時点で、すべての RAW がライブラリのパッケージ内にコピーされるため、400枚撮ったカードなら、消費するディスク容量は2倍になります。レンダリングの注意点はプレビューと同じで、手に入るのは Apple の解釈そのまま、未編集の一枚です。

方法3: フォルダごと変換するなら sips

macOS には sips というコマンドライン画像ツールが標準で入っています。ターミナルを開き、RAW ファイルのあるフォルダに cd で移動して、次のコマンドを実行します(拡張子はお使いのカメラのものに置き換えてください)。

sips -s format jpeg -s formatOptions 90 photo.NEF --out photo.jpg

フォルダ内の RAW をまとめて変換するなら、こう書きます。この例は Canon のファイル用なので、CR3 をお使いの拡張子に変えてください。

for f in *.CR3; do
  sips -s format jpeg -s formatOptions 90 "$f" --out "${f%.CR3}.jpg"
done

formatOptions の数字は JPEG 品質で、0から100で指定します。使われるのはプレビューと同じ macOS の RAW エンジンなので、レンダリングの傾向も新型カメラ非対応の制限もそのまま。それでも、コーヒーを淹れている間にカード1枚分を処理し終える速さです。インストールもアップロードも不要で、データが Mac の外に出ることはありません。

方法4: 編集してから書き出す

ここからは自社アプリの話なので、そのつもりで読んでください。上の3つの方法はファイルを変換してくれますが、写真をどう見せるかを先に決めさせてはくれません。RevelRaw は主要カメラブランドすべてに対応する macOS ネイティブのエディターで、24種類の RAW フォーマットをひとつのパイプラインで処理します。ファイルをドロップすると、AIによるシーン判別が写真を読み取って40種類以上のプリセットを並べ替え、標準的なコントロールで微調整できます。そして書き出しには、本当に意味のある選択肢が揃っています。JPEG 品質、sRGB・Display P3・Adobe RGB の色空間、Instagram・プリント・Web 向けのサイズプリセット。無料ダウンロードにはフル品質の書き出しが1回分付いてくるので、お金を払う前に実際のファイルで試せます。

カメラが見たままの忠実なコピーを手早く作りたいだけなら、プレビューか sips で十分ですし、お金もかかりません。エディターの出番は、その JPEG が完成品になるときです。

「画質を落とさずに」の本当のところ

JPEG はデータを捨てることで圧縮するフォーマットです。つまり、変換のたびに必ず何かが失われます。コントロールできるのは「どれだけ失うか」のほうです。

フォーマット別ガイド

各ブランドの RAW には、それぞれの癖があります。圧縮方式のバリエーション、メタデータとして保存されるカメラ内の仕上がり設定、知っておいて損のないメーカー純正の無料ソフトまで、ブランドごとにまとめています。

よくある質問

Mac で RAW を無料で JPEG に変換するには?

プレビューでファイルを開き、「ファイル」>「書き出す…」で JPEG を選んで品質スライダーを調整します。フォルダごとなら、上で紹介した sips のループを使ってください。どちらも macOS に最初から入っていて、対応するカメラブランドならどれでも使えます。

JPG と JPEG は違うものですか?

いいえ、同じフォーマットの2つの表記です。3文字の JPG は、昔の Windows のファイル名の文字数制限の名残です。

RAW を JPEG に変換すると画質は落ちますか?

落ちます。JPEG はデータを間引いてファイルを小さくする設計だからです。ただし品質85〜90なら、画面でもほとんどのプリントでも劣化は見分けられません。元の RAW をネガとして残しておけば、恒久的に失うものはありません。

RAW ファイルが変換できないのはなぜですか?

プレビューで開けない場合、macOS がまだそのカメラに対応していません。発売されたばかりのボディでよくあることです。その間はカメラメーカーの無料ソフト(Canon DPP、Nikon NX Studio、Sony Imaging Edge)が自社ブランドのファイルを読めますし、独自デコーダーを持つ専用エディターなら待つ必要がありません。

変換する前に、編集してみませんか? RevelRaw をダウンロードして、主要ブランドの RAW をドロップすれば、仕上げた1枚をフル品質の JPEG で書き出せます。最初の1枚は無料です。Mac App Store で RevelRaw を入手(macOS 26 以降が必要です)。

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