Mac で CR2 を JPEG に変換する方法【2026年版】

プリントの注文ページ、クライアント向けのポータル、フォーラムへのアップロード。.CR2 ファイルを弾かれて、いますぐ JPEG が必要になった。この記事はそんなときのためのものです。Mac なら何もインストールせずに変換でき、カード1枚分でも数分で終わります。どんな結果になるのかを正確に確かめるため、Canon の5機種で撮った実際の CR2 ファイル11枚を macOS 27 で変換し、あらゆる数字を記録しました。1枚ごとの所要時間、3段階の品質設定での JPEG のファイルサイズ、カラープロファイルと EXIF がどうなったか。そして、macOS が何も言わずに誤って処理してしまう、ある種類の CR2 についても。

方法を選ぶ前に、知っておきたいことがひとつあります。CR2 は、Canon のデジタル一眼レフが2004年から、2018年に CR3 へ移行するまで記録していた RAW ファイルです。詳しくは CR2 ファイルの解説をどうぞ。お使いのカメラが .CR3 を記録するなら、読むべきは CR3 のガイドのほうです。どの CR2 にも、カメラがピクチャースタイルを適用して作ったフルサイズの JPEG がすでに入っています。つまり「変換」とは、実のところ誰の仕上げを採用するかを選ぶことです。カメラか、Apple か、それともあなた自身か。

まずは結論から

状況使うもの
いますぐ1枚だけプレビュー(「ファイル」>「書き出す…」)
数枚まとめて、ライブラリにも残したい写真アプリ(読み込んでから書き出す)
フォルダごと全部ターミナルで sips(1枚あたり約0.4秒)
カメラが作った JPEG をそのまま埋め込みプレビューを取り出す(当サイトの無料コンバーター、または exiftool)
変換の前に編集したいRevelRaw などの RAW エディター、または Canon の無料ソフト DPP

方法1: プレビュー

  1. .CR2 ファイルをダブルクリックします。プレビューで開きます。
  2. 「ファイル」>「書き出す…」を選びます。
  3. フォーマットを JPEG にし、品質スライダーを「最高」寄りにドラッグして保存します。

プレビューはフル解像度で書き出せます。レンダリングされるのは Apple による RAW データの解釈で、あなたのピクチャースタイルも、撮影者の意図も、そこにはいっさい入りません。2026年7月時点の Apple のサポートリストに載っている CR2 時代の Canon なら、どれでも使えます。5D Mark II から Mark IV まで、6D と 6D Mark II、7D と 7D Mark II、70D・77D・80D、800D と 2000D(Kiss X9i と Kiss X90、北米名 Rebel T7i と T7)、そして EOS M シリーズです。プレビューでファイルが開けない場合の対処法は、Mac で CR2 ファイルを開く方法で解説しています。

方法2: 写真アプリ

  1. CR2 ファイルを写真アプリにドラッグします。
  2. 変換したい写真を選び、「ファイル」>「書き出す」>「写真を書き出す…」を選びます。
  3. JPEG を選び、「JPEG の品質」を「最高」にして、保存先を指定します。

写真アプリはまとめて処理でき、すべてのファイルがライブラリに残ります。これを便利と取るか、余計なお世話と取るかは人それぞれ。読み込みの時点ですべての RAW がライブラリにコピーされるため、400枚撮ったカードなら、消費するディスク容量は2倍になります。レンダリングはプレビューと同じく Apple のもので、未編集のままです。手を加えていない CR2 を取り出したくなったら、「ファイル」>「書き出す」>「未編集のオリジナルを書き出す…」で元のファイルを書き出せます。

方法3: フォルダごと変換するなら sips

macOS には sips というコマンドライン画像ツールが標準で入っています。ターミナルを開き、RAW ファイルのあるフォルダに cd で移動して、次のコマンドを実行します。

sips -s format jpeg -s formatOptions 90 photo.CR2 --out photo.jpg

フォルダ内の CR2 をすべて、新しく作る jpeg フォルダに変換するなら、ループは要りません。

mkdir jpeg
sips -s format jpeg -s formatOptions 90 *.CR2 --out jpeg/

sips は1ファイルごとに、出力の拡張子が .jpg に変わったという警告を表示します。それこそが目的なので、無視してかまいません。formatOptions の数字は JPEG 品質で、0から100で指定します。best は100と同じ意味です。実際に確かめたところ、両者はバイト単位でまったく同じファイルを出力しました。

ほかのガイドが触れていないことがふたつあります。まず、sips は公式には RAW を入力形式として挙げていません。マニュアルに載っているのは JPEG、TIFF、PNG などいくつかだけです。それでも CR2 を変換できるのは、プレビューと同じ macOS の RAW レンダリングが下で動いているからで、Apple の対応カメラリストと Apple の色づくりをそのまま引き継ぐのもそのためです。次に、書き出される JPEG には sRGB ではなく Display P3 のタグが付きます。試した標準の CR2 はすべてそうでした。スマートフォンやブラウザならたいてい問題ありませんが、プロファイルを削除するプラットフォームに上げるなら、変換時に sRGB を指定しておきましょう。

sips -s format jpeg -s formatOptions 90 -m "/System/Library/ColorSync/Profiles/sRGB Profile.icc" photo.CR2 --out photo.jpg

速度の計測環境は、macOS 27.0 を搭載した Apple シリコンの Mac です(1コマンドにつき1ファイル、品質90)。

機種CR2 のサイズJPEG のサイズ時間
EOS 5D Mark II(21 MP)27 MB3.9 MB0.38秒
EOS 5D Mark IV(30 MP)34 MB4.4 MB0.39秒
EOS 5D Mark IV、デュアルピクセル RAW62 MB4.3 MB0.39秒
EOS 6D Mark II(26 MP)38 MB9.4 MB0.51秒
EOS 80D(24 MP)36 MB10.7 MB0.39秒
EOS Kiss X90 / Rebel T7(24 MP)39 MB11.3 MB0.45秒

JPEG のサイズを左右するのは画素数よりも被写体です。3000万画素の雪景色が、2400万画素のファイルより小さくなったのはそのためです。5機種・6ファイルを1つのコマンドで変換して2.2秒。400枚のカードでも3分かかりません。インストールもアップロードも不要で、データが Mac の外に出ることはありません。

方法4: カメラが作った JPEG を取り出す

どの CR2 にも、完成した JPEG が1枚入っています。センサーのフル解像度で、カメラがピクチャースタイルとホワイトバランスを適用したもの、つまり背面モニターで見たとおりの仕上がりです。今回のサンプルでは 2.0 MB(5D Mark II)から 5.5 MB(Kiss X90 / Rebel T7)でした。取り出すだけなので再圧縮は一切なく、品質について悩む必要もありません。

当サイトの無料 RAW→JPEG コンバーターは、まさにこれをブラウザ内で行います。CR2 をドロップすれば、埋め込まれた JPEG を返してくれます。アップロードは一切ありません。exiftool をインストールしているなら、ターミナルで同じことができます。

exiftool -b -PreviewImage photo.CR2 > photo.jpg

注意点がふたつあります。取り出した JPEG には EXIF がまったく含まれません。カメラの機種名や撮影日すらないので、メタデータが必要ならこの方法は向きません。また、カメラの仕上げとカメラの JPEG 品質のままなので、あとから変えることはできません。「いちばん速い方法」への正直な答えであり、「画質を落とさずに」への唯一の正直な答えです。ただし「いちばん良い方法」への答えではありません。

方法5: 編集してから書き出す

ここからは自社アプリの話なので、そのつもりで読んでください。上の4つの方法はファイルを変換してくれますが、写真をどう見せるかを先に決めさせてはくれません。RevelRaw は主要カメラブランドすべてに対応する macOS ネイティブのエディターです。.CR2 を開くと、AIによるシーン判別が写真を読み取って40種類以上のプリセットを並べ替え、標準的なコントロールで微調整できます。書き出しは JPEG、PNG、TIFF、HEIF にフル解像度で対応し、Instagram・Web・プリント向けのプリセットも揃っています。データはすべて Mac の中にとどまります。ダウンロードは無料で、フル品質の書き出しが1回分付いています。編集は1枚ずつなので、カード1枚分をそのまま変換するだけなら向いていません。その場合は sips を使ってください。

もうひとつ挙げておきたいエディターが、Canon 純正の Digital Photo Professional です。無料で、ピクチャースタイルをカメラと同じように再現でき、JPEG や TIFF への一括変換もできます。2026年7月リリースのバージョン 4.21.30 は macOS 26、15、14 に対応しています。動作は遅く見た目も古びていますが、デュアルピクセル RAW ファイルのために Canon が作ったコンバーターです。sips はこのファイルを普通の3000万画素の RAW として扱うだけです。

CR2 ファイル11枚を変換してわかったこと

raw.pixls.us からパブリックドメインのサンプルファイルを5機種分(5D Mark II、5D Mark IV、6D Mark II、80D、Kiss X90 / Rebel T7)入手しました。Canon の小サイズ RAW である sRAW と mRAW、デュアルピクセル RAW ファイル1枚、カメラ内で撮った多重露出1枚も含みます。これらをすべて、2026年9月16日に macOS 27.0 の sips で変換しました。以下はすべて、そのときの結果です。

品質100は、品質90の3〜5倍の容量になる

80D のファイルは、品質100で 31.5 MB、90で 10.7 MB、80で 8.5 MB でした。5D Mark IV のデュアルピクセル RAW は 20.9 MB、4.3 MB、3.1 MB。5D Mark IV の sRAW2 は 5.9 MB、1.1 MB、0.8 MB で、画素数が4分の1でも同じ傾向です。どの機種でも、品質100のファイルは品質90のおよそ3〜5倍になりました。80D と Kiss X90 / Rebel T7 では3倍に近く、sRAW2 では5倍を少し超えています。品質100はロスレスではありません。JPEG にロスレスモードはないのです。同じ圧縮で、データを捨てる処理をほぼ止めているだけ。だから、探しても見つからないようなディテールのためにファイルが膨れ上がります。画面で見るものなら90で十分です。80に下げれば、さらに20〜30パーセントほど小さくなります。

macOS は Display P3 で、sRAW は Adobe RGB で書き出す

元のファイルはすべて、カメラ側で sRGB に設定されていました。2026年9月に macOS 27 で行ったテストでは、sips が作った標準 RAW の JPEG はすべて Display P3、sRAW と mRAW の JPEG はすべて Adobe RGB (1998) のタグ付きになりました。これらの形式を記録できる3機種すべてで同じ結果です。Apple はその理由を公開しておらず、ここで憶測を述べるつもりもありません。プロファイルが正しく扱われる環境なら害はありませんが、アップロード時にプロファイルが削除されると書き出した写真がくすんで見える原因になります。上の -m オプションで、変換時に解決できます。残りのレシピは Instagram 向け書き出し設定のガイドにまとめました。

JPEG にカメラとレンズの情報は残るが、ピクチャースタイルは消える

sips の JPEG には、メーカー、機種名、撮影日時、レンズ、焦点距離、露出、向き、カメラのシリアル番号が残りました。消えたのは Canon の MakerNotes です。ピクチャースタイル、シャープネス、色の濃さといった設定が記録される、メーカー独自のブロックです。80D のファイルを sips で変換すると、メタデータは349タグから124タグに減りました。プレビューと写真アプリの書き出しは個別には検証していません。サンプルには GPS 情報を含むものがなかったため、位置情報が残るかどうかはお答えできません。まとめてどこかへ送る前に、当サイトの EXIF ビューアーで1枚確認してください。

sRAW と mRAW は小さいサイズで変換されるが、中のプレビューはフルサイズのまま

Canon の縮小サイズ RAW で撮った場合、sips はカメラが実際に記録したサイズで出力します。5D Mark IV の sRAW2 なら 3360×2240、mRAW なら 5040×3360、80D の sRAW2 なら 3000×2000 です。一方、これらのファイルに埋め込まれたプレビューは、6720×4480 や 6000×4000 のフルサイズのままです。つまり sRAW ファイルでは、方法3より方法4のほうが多くの画素を得られます。このプレビューは同じ1枚をカメラ自身が仕上げた JPEG で、sRAW ファイルに残る唯一のフル解像度の画像です。

デュアルピクセル RAW: ファイルは倍、結果は同じ

5D Mark IV のデュアルピクセル RAW のサンプルは 62 MB で、同じ機種の標準 RAW は 34 MB でした。sips はこれを同じ 6720×4480、同じ0.4秒で変換し、標準 RAW との差が 100 KB 以内の JPEG を出力しました(品質90で 4.3 MB 対 4.4 MB)。2回目の変換でも結果は同一です。中の埋め込みプレビューも、ほかの CR2 と同じフルサイズのカメラ JPEG です。Canon がこのファイルに保存している2枚目の画像を、sips はまったく使いません。普通の3000万画素の RAW として扱うだけです。それを活かすためのツールが、Canon の DPP です。

macOS が誤って処理する唯一の CR2: カメラ内の多重露出

5D Mark IV で、カメラ内多重露出(2コマを加算合成するモードで、多くの EOS が備えています)として撮った CR2 を sips で変換すると、単体では真っ黒なコマに、一括変換ではネオンカラーのブロックが散らばった画像になり、ファイルサイズも実行するたびに変わりました。クイックルックでは写真が正しく表示され、埋め込み JPEG も正常でした。Mac で CR2 が真っ黒に変換されたら、EXIF ビューアーでファイルに「Multi Exposure」の項目がないか確認し、そのコマは方法4か Canon の DPP で変換してください。このファイルをプレビューや写真アプリで試すことはしていません。

「画質を落とさずに」の本当のところ

このテーマのガイドはどれもそう約束しますが、大半は自分たちの FAQ でそれが事実ではないと認めています。実際に何を失うのかを説明しましょう。CR2 は1色あたり12〜14ビットを記録し、JPEG は8ビットです。この余分なビットは色数を増やすためのものではなく、余裕です。シャドウを1〜2段持ち上げたり、あとからホワイトバランスを変えたりしても画が破綻しない、そのための余地です(DPReview、2017年)。JPEG にした時点でその余裕は消え、さらに圧縮が細かなディテールを捨てます。品質設定がコントロールするのは後者です。前者は避けられず、だからこそ CR2 を残しておく意味があります。ネガさえあれば JPEG は使い捨てにでき、あとからどんな設定でも書き出し直せます。

オンラインコンバーターを使うなら

使う必要はありません。ここで紹介した方法はすべて Mac の中で動きますし、使う価値のある無料の Web ツールはブラウザ内で処理します。それでもアップロード型のサービスを使うなら、2026年9月時点の条件を知っておいてください。FreeConvert はアップロードしたファイルを8時間後に削除。CloudConvert は24時間以内で、無料の場合は1ファイル 1 GB まで。Convertio の無料プランは1ファイル 100 MB まで。Zamzar は 50 MB までで、5D Mark IV のデュアルピクセル RAW ファイル1枚ですでに超えてしまいます。変換結果は24時間保管されます。誰かの結婚式を写した 40 MB の RAW を丸1日サーバーに置くのは、必要に迫られてではなく、自分で選んでいることです。

よくある質問

Mac で CR2 を無料で JPEG に変換するには?

プレビューでファイルを開き、「ファイル」>「書き出す…」で JPEG を選んで品質スライダーを調整します。フォルダごとなら、ターミナルで sips -s format jpeg -s formatOptions 90 *.CR2 --out jpeg/ を実行してください。どちらも macOS に最初から入っています。Canon の無料ソフト Digital Photo Professional でも、ピクチャースタイルを反映した状態で変換できます。

CR2 を JPEG に変換すると画質は落ちますか?

落ちます。そういう仕組みだからです。CR2 は1チャンネルあたり12〜14ビット、JPEG は8ビットなので、まず編集の余裕が失われ、さらに JPEG の圧縮が細かなディテールを捨てます。テストでは、どの機種でも品質90のファイルは品質100の5分の1から3分の1のサイズでした。CR2 を残しておけば、恒久的に失うものはありません。

数百枚の CR2 をまとめて変換できますか?

できます。sips のコマンド1つでフォルダごと処理できます。sips -s format jpeg -s formatOptions 90 *.CR2 --out jpeg/ です。macOS 27 を搭載した Apple シリコンの Mac では、5機種・6ファイルで1枚あたり平均約0.4秒だったので、400枚のカードでも3分かかりません。写真アプリと Canon の DPP でも一括書き出しができます。

JPEG に EXIF データは残りますか?

ほとんどは残ります。テストでは、sips の JPEG にカメラ、レンズ、露出、日付、シリアル番号が残りましたが、ピクチャースタイルを含む Canon のメーカー独自データは消えました。exiftool や当サイトの無料コンバーターで CR2 から直接取り出した JPEG には、EXIF がまったく含まれません。位置情報は未検証です。当サイトの EXIF ビューアーでファイルを確認してください。

変換した JPEG がカメラの JPEG と違って見えるのはなぜですか?

プレビュー、写真アプリ、sips はいずれも Apple の RAW レンダリングを使っており、あなたのピクチャースタイルではなく Apple のデフォルト設定が適用されるからです。カメラ自身の仕上げは、CR2 に埋め込まれた JPEG です。背面モニターで見たとおりの写真にしたいなら、それを取り出すか、Canon の DPP を使ってください。

CR2 を変換したら真っ黒な画像になったのはなぜですか?

カメラ内多重露出で撮ったものでないか確認してください。テストでは、5D Mark IV の多重露出の CR2 が sips では真っ黒または壊れた画像になりましたが、クイックルックと埋め込みプレビューでは正しく表示されました。埋め込み JPEG を取り出すか、そのコマは Canon の DPP で変換してください。

CR2 は JPEG、TIFF、PNG のどれに変換すべきですか?

共有やアップロードに使うものなら JPEG です。プリントラボやレタッチャーから求められ、余裕を残しておきたいなら TIFF(16ビット)。ただしファイルは巨大になります。写真に PNG を使うメリットはありません。どれを選んでも、CR2 はネガとして残しておきましょう。

変換する前に、編集してみませんか? RevelRaw をダウンロードして .CR2 をドロップすれば、仕上げた1枚をフル品質の JPEG で書き出せます。最初の1枚は無料です。Mac App Store で RevelRaw を入手(macOS 26 以降、M1 以降の Mac が必要です)。

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