Mac で RAW ファイルが開かない: 6つのチェックで原因を突き止める【2026年版】
手短に言うと:Mac で RAW ファイルが開かないとき、ファイル自体が壊れていることはめったにありません。Finder、クイックルック、プレビュー、写真アプリは、macOS に組み込まれたひとつの RAW デコーダー(センサーのデータを画像に変換する部分)を共有しています。このデコーダーが対応しているのは、メーカー単位ではなく、個々のカメラ機種と撮影モードです。確認すべき原因は6つあり、順番は次のとおりです。直近の macOS アップデート、特殊な撮影モード、macOS より新しいカメラ、不完全なコピーやクラウドにしかないファイル、カメラの RAW ではないファイル、そして写真アプリの RAW+JPEG の扱いです。
- macOS のアップデート後に RAW ファイルが開かなくなった。2026年9月14日の Sequoia 15.8 で RAW のサムネイルが壊れ、2026年9月27日の時点でも修正されていません。
- 同じカメラのファイルの一部だけが開かない。ハイレゾショットやピクセルシフト。Sequoia 以前なら、ニコンの高効率 RAW や富士フイルムの圧縮 RAW。
- そのカメラのファイルがすべて開かない。カメラがお使いの macOS より新しい。
- 前後のファイルは開くのに1枚だけ開かない。コピーが不完全か、クラウドのプレースホルダ。
- Mac が想定しているカメラの RAW ではない。スマートフォンの DNG や変換した DNG、あるいは Apple のリストにない形式やカメラ。
- 写真アプリに JPEG が表示される、または読み込めない。RAW+JPEG のペア、アップデート後に「RAWを再処理」が必要になる読み込み済みの写真、あるいは RAW が iCloud にあるあいだに表示される最適化された JPEG。
Apple の macOS 27 対応カメラリスト(2026年9月22日付)は、「多くの他社製カメラで撮影された RAW 画像をシステムレベルでサポート」するとうたっていますが、その対象はメーカー単位ではなく機種単位です。つまり問題は、どのカメラで、どのモードで撮り、どの macOS で開いているのか。そしてその macOS が先週変わっていないか、です。
この順番は、2023年から2026年にかけて Apple Community、MacRumors、Lightroom Queen、Adobe のフォーラムに投稿された「RAW が開かない」というスレッド26件をもとにしています。11件はアップデートの不具合、つまり macOS のアップデートで以前は開いていたファイルが開かなくなったケースで、そのうち何件かは同じ不具合について書かれていました。新しすぎるカメラが7件、撮影モードが5件、転送やクラウドの問題が4件、カメラの RAW ではないファイルが4件、写真アプリの RAW+JPEG のペアが2件です。複数の原因に当てはまるスレッドもあります。これはあくまでフォーラムの26スレッドを私たちが読み解いた結果で、市場全体の統計ではありません。アップデートの不具合を最初に置いたのは、確認した2025〜2026年のスレッドで、新しすぎるカメラよりも macOS のアップデートが話題に上ることが多かったからです。
テストの方法
2026年9月27日、raw.pixls.us のアーカイブからパブリックドメイン(CC0)の RAW ファイルを21個、約940 MB ダウンロードし、チェックサムを確認しました。使ったのは macOS 27.0(ビルド 26A428)の Apple シリコン搭載 Mac です。新しいボディや圧縮モードのほか、シグマの X3F、Apple のリストにないボディで撮った Phase One の IIQ、比較の基準として古いボディ2台のファイルも含めています。
各ファイルについて、無料のメタデータ読み取りツール exiftool 13.55 で撮影モードを読み取り、Mac の画像処理コマンド sips で、プレビューと同じデコーダーを使って現像しました。ターミナルからクイックルックにサムネイルを生成させるテストも行っています。「現像可」とは、埋め込みプレビューをそのまま通したのではなく、RAW 本来の画素数でフルサイズの画像が得られたことを意味します。
| カメラ | ファイルとモード | Apple の macOS 27 リスト | この Mac の「RAW対応」リスト | macOS 27.0 での結果 |
|---|---|---|---|---|
| Panasonic LUMIX S1 II | RW2 | あり | あり | 現像可、6000 × 4000 |
| OM SYSTEM OM-5 Mark II | ORF、通常撮影 | あり | あり(「OM-5II」として) | 現像可、5184 × 3888 |
| OM SYSTEM OM-5 Mark II | ORF、ハイレゾショット | あり(「ハイレゾショット……を除く」) | あり(「OM-5II」として) | 何も表示されず、サムネイルなし |
| Hasselblad CFV 100C | 3FR | あり | なし | 現像可、11664 × 8750 |
| Sony UMC-R10C | ARW、圧縮 | なし | なし | 現像可、5456 × 3632 |
| Phase One iXU-RS1000 | IIQ L | なし | なし | 何も表示されず、サムネイルなし |
| Sigma sd Quattro | X3F | なし | なし | 何も表示されず、サムネイルなし |
| DJI FC9287(ドローン) | DNG | なし | なし | 現像可、8184 × 4600 |
| Sony α7 V | ARW: ロスレス圧縮、圧縮(HQ)、圧縮 | あり(「ロスレス圧縮形式のみ」) | あり(「ILCE-7M5」として) | すべて現像可、7008 × 4672 |
| Nikon Z9 | NEF: ロスレス圧縮、高効率★、高効率 | あり | あり | すべて現像可、8256 × 5504 |
| Canon EOS R6 Mark III | CR3: RAW、C-RAW(クロップサイズのファイル) | あり | あり | 両方とも現像可、4320 × 2880 |
| Fujifilm X-H2 | RAF: 非圧縮、ロスレス圧縮、圧縮 | あり | あり | すべて現像可、7728 × 5152 |
| Canon EOS 5D(2005年)、Nikon D70(2004年) | CR2、NEF | あり | あり | 両方とも現像可、フルサイズ |
21個のうち18個がフル解像度で現像できました。macOS 27.0 では、試したニコン、キヤノン、富士フイルム、ソニーの圧縮設定はすべて現像できました。ソニー α7 V の圧縮 ARW も現像できましたが、Apple のページではこのボディに「ロスレス圧縮形式のみ」という注記が付いています。
macOS 27.0 でのテストでは、デコーダーが RAW を読めなかったファイルについて、クイックルックはサムネイルをまったく表示しませんでした。埋め込み JPEG に切り替えて表示することもありません。シグマの X3F、リストにない Phase One の IIQ、OM SYSTEM のハイレゾショットのファイルでは、256ピクセルでも2048ピクセルでも120秒以内に何も返ってこず、600秒待つ再試行でも同じでした。3つのうち2つには埋め込み JPEG が入っています。
テストの限界:
- テストはターミナルから行い、プレビューや写真アプリでは試していません。これらのアプリでの表示については、ユーザーの報告をもとにしています。
- 富士フイルムのボディは X-H2 だけです。
- R6 Mark III のファイルはクロップサイズのサンプルです。
- ペンタックス K-1 のピクセルシフトと Phase One IQ3 100M は試していません。どちらも Apple のリストで注記が付いている残りのケースです。
6つの原因と、確認する順番
1. macOS のアップデート後に RAW ファイルが開かなくなった
見分け方: 何年も前から Mac が対応しているカメラなのに、先週まで開いていたファイルがシステムのアップデート後に開かなくなった。対処法: 次のアップデートが出たらインストールし、Finder が固まったら再起動します。それまでは、当サイトの無料のブラウザ版 EXIF ビューアーを使えば、何もアップロードせずに埋め込みプレビューを取り出せます。
RAW のデコードは macOS に組み込まれているため、あるアップデートで壊れ、後のアップデートで直ることがあります。いま起きているのは macOS Sequoia 15.8 の問題で、Apple のリリース一覧によると2026年9月14日にリリースされました。RAW ファイルでクイックルックとサムネイルが固まり、Finder の動作が極端に遅くなり、カードを取り出せなくなります。9月16日の週に Lightroom Queen と MacRumors に立ったスレッドで、CR2、CR3、NEF、DNG で起きることが確認されています。報告されている回避策は、再起動するか、ファイル名を変更することです。macOS 26 や 27 の Mac には影響ありません。
2026年9月27日の時点で、15.8.1 はまだリリース候補(RC)の段階で、正式リリースされていません。Lightroom Queen のある投稿者は9月20日に「Apple の RAW は直らないという報告がある」と書いています。
同じことは以前にもありました。macOS 15.4(2025年3月31日)では、キヤノンの CR3、ニコンの NEF、一部のソニーの ARW がクイックルックで黒くなり、サムネイルでもたびたび黒く表示されました。15.5(2025年5月12日)で直ったとほとんどのユーザーが報告しています。Sonoma 14.5〜14.6.1 ではキヤノン EOS R3 のファイルがプレビューで開かなくなりましたが、2024年8月19日までには再び開くようになりました。Ventura 13.3 では DJI のドローンの DNG に色の付いた縞模様が出て、2023年5月の 13.4 で直りました。
2. 同じカメラのファイルの一部だけが開かない: 撮影モードか圧縮設定
見分け方: ほとんどのコマは開くのに数枚だけ開かず、その数枚に共通する特殊なモードや RAW 設定がある。対処法: macOS をアップデートできない場合は、残りの撮影は1枚撮りにし、Sequoia 以前ならニコンはロスレス圧縮、富士フイルムは非圧縮に切り替えます。
macOS 27.0 では、試したニコン、キヤノン、富士フイルム、ソニーの圧縮設定はすべて現像できました。RevelRaw が2026年9月に macOS 27.0 で行ったテストでは、ニコン Z9 の高効率 NEF、ソニー α7 V の圧縮 ARW、キヤノンの C-RAW、富士フイルム X-H2 の圧縮(非可逆)RAF が、いずれもフル解像度で現像できました。Apple の Sequoia のリスト(2025年7月15日)では、X-H2 を含む富士フイルムの28機種に「非圧縮 RAW 形式のみ」、ニコン Z の6機種に「ロスレス RAW 形式のみ」という注記が付いています。macOS 26 と 27 のリストでは、どちらの注記もなくなりました。
Ventura でのキヤノン EOS R8 についての2023年12月の Apple Community のスレッドは、通常の RAW は開くのに C-RAW のファイルが開かない、という結論になりました。2023年5月21日の別のスレッドでは、Ventura 13.4 で Z9 の高効率のファイルがプレビュー表示できないことがわかっています。Sequoia 以前なら、ニコンの高効率や富士フイルムの圧縮ファイルが開かない理由はモードで説明がつきます。26 や 27 なら、ほかの原因を探してください。詳しくは NEF、RAF、CR3、ARW の各ガイドで解説しています。
Apple がリストにしているのはカメラですが、実際にデコードするのはファイルです。macOS 27 でいまも開かないのは、複数枚を合成するタイプのファイルです。Apple の macOS 27 のリストでは、オリンパスと OM SYSTEM の7機種に「ハイレゾショットで撮影した RAW 画像を除く」という注記があります。テストでは、OM-5 Mark II のハイレゾショットのファイルは何も表示されず、同じカメラの通常の ORF は開きました。リストでは ペンタックス K-1 にも「1枚撮りの RAW 形式のみ」と記されています。合成ファイルについては ORF ガイドで解説しています。
3. このカメラのファイルがすべて開かない: カメラがお使いの macOS より新しい
見分け方: 古いカメラのファイルは問題なく開くのに、このボディのファイルはサムネイルも含めて、この Mac で一度も開いたことがない。対処法: その Mac で使える最新の macOS にアップデートし、もう一度確認します。
2016年以降、新しいカメラへの対応は macOS のアップデートに含まれて届くようになりました。単独で配布された「デジタルカメラ RAW 互換性アップデート」は、OS X El Capitan 向けのバージョン 6.21 が最後です。最新の macOS を入れられない Mac には、新しいボディへの対応が届かないかもしれません。イメージキャプチャも同じデコーダーを使うので、ほかの Apple 製アプリに替えても解決しません。
確認するには、「システム情報」を開き、「ソフトウェア」>「RAW対応」を選びます。この macOS が対応しているカメラの一覧が表示されます。ターミナルでは、下の1つ目のコマンドで同じ一覧を出力できます。2つ目のコマンドは、1つのファイルを試しに現像します(FILE はそのファイルのパスに置き換えてください)。
system_profiler SPRawCameraDataType
sips -s format jpeg FILE --out ~/Desktop/test.jpg
デスクトップに RAW 本来の画素数の JPEG ができれば、デコーダーはそのファイルを読めます。「Cannot extract image from file」と表示されたら読めません。
2つのリストは一致しません。macOS 27.0 では、system_profiler SPRawCameraDataType の項目は927件、Apple の macOS 27 のページは805件で(2026年9月27日に私たちが数えた件数)、名前が一字一句一致するのは643件だけです。Mac のリストには iPhone と iPad の項目が101件多く含まれ、一部の名前の表記も違います。たとえば Web 版の「Sony Alpha 7 IV」は「Sony Alpha ILCE-7M4」になっています。Hasselblad CFV 100C は Apple のページにはあるのにこの Mac のリストにはなく、それでも現像できました。テストしたファイルのうち2つは、どちらのリストにもないのに現像できました。ソニー UMC-R10C と、DJI FC9287 のドローンの DNG です。型番だけで検索し、リストにないことは判定ではなく手がかりとして扱ってください。
Apple の Web 版リストは macOS ごとに増えています。Ventura は672件、Sonoma は695件、Sequoia は730件、macOS 26 と macOS 27 は805件です(2026年9月27日に集計)。26 と 27 のページはどちらも2026年9月22日付で、載っているカメラは同じです。つまりこの日付の時点では、26 から 27 にアップグレードしても対応カメラは増えません。Apple はあとから古いページにもカメラを追加するので、ページの日付が対応の始まった日とはかぎりません。
2024年6月17日に発表されたニコン Z6III は、2025年4月28日の Apple Community のスレッドで、macOS 14.6 を使うオーナーの環境ではまだ対応していませんでした。一方、返信したユーザーは macOS 15.4.1 の「RAW対応」に載っていることを確認しています。2024年9月の報告では、ロスレス圧縮のファイルはすでに写真アプリで開けたとされ、Sequoia の「ロスレスのみ」という注記と一致します。発売から1年未満のボディがリストにないのは珍しいことではありません。新しいボディの対応を待つあいだのことは、RW2 と CR3 のガイドで解説しています。
4. 前後のファイルは開くのに1枚だけ開かない: コピーが不完全か、クラウドにしかない
見分け方: 1枚だけ、あるいはカードの最後のほうの何枚かが開かず、前後のファイルは開く。またはファイルがクラウドのフォルダにあり、ダウンロードのアイコンが付いている。対処法: カードからもう一度コピーするか、プレースホルダをダウンロードします。撮影したデータが Mac で開けることを確かめるまで、カードはフォーマットしないでください。
ケーブルが抜けた、カードリーダーの接続が切れた、書き込み中にカードを抜いた。こうしたことがあると、ファイルは不完全なまま残ります。64 GB 以上の SD カードは exFAT でフォーマットされており、exFAT にはクラッシュに備えた保護の仕組みがないため、突然接続が切れると Mac の内蔵ドライブよりも被害が大きくなることがあります。iCloud Drive、Dropbox、OneDrive などのクラウドサービスはオンライン専用のプレースホルダを表示し、これはダウンロードされるまでクイックルックでプレビューできません。
30秒でできる確認方法は、当サイトの無料のブラウザ版 EXIF ビューアーです。同じカードの前後のファイルは問題なく読めるのに何も解析できなければ、コピーが不完全です。メタデータとプレビューが読めればプレビューは取り出せますが、それだけでは RAW が完全だという証明にはなりません。コピーが途中で止まった状態を再現するため、2つのファイルのコピーをバイト数の60%と25%で切り詰めてみました。切り詰めたキヤノン EOS 5D の CR2 は Mac では何も表示されませんでしたが、2496 × 1664 のフルサイズの埋め込みプレビューは無傷で取り出せました。
切り詰められた RAW が、クイックルックでは完全に見えることがあります。切り詰めたニコン Z9 のロスレス圧縮 NEF はもっと厄介でした。Mac のデコーダーは 8256 × 5504 のフルサイズで現像に成功したと報告しましたが、欠けた部分は黒くなり、60%で切った場合は下側の約45%が真っ黒でした。クイックルックのサムネイルは完全に見えました。ファイル内の無傷のフルサイズ JPEG から作られていたからです。そして exiftool は「StripOffsets+StripByteCounts runs past end of file」と警告しました。画像データが途中で終わっているという意味です。怪しいファイルはフルサイズで開くか、exiftool でこの警告が出ないかを確認してください。サムネイルがきれいでも、ファイルが完全だという証拠にはなりません。
5. Mac が想定しているカメラの RAW ではない
見分け方: スマートフォン、ドローン、変換ツールで作られた DNG である、または形式やカメラが Apple のリストにない。対処法: スマートフォンの DNG なら、macOS をアップデートするか、スマートフォンの ProRAW のフォーマットを変更します。それ以外は、そのファイルを作ったソフトウェアで開いてください。
スマートフォンの DNG: iPhone 16 Pro 以降、ProRAW では「JPEG ロスレス(互換性優先)」「JPEG-XL ロスレス」「JPEG-XL 非可逆」を選べます(MacRumors、2024年9月20日)。JPEG XL の形式を開くには macOS 14 Sonoma 以降が必要です。詳しくは ProRAW のページと DNG ガイドをご覧ください。
変換した DNG: Apple のリストが約束しているのは、「これらのカメラおよびその他のカメラで撮影された DNG(Digital Negative)形式の RAW ファイルの基本サポート」だけです。Lightroom が JPEG や TIFF、スキャン画像を包んで作った DNG は撮影された RAW ではなく、2023年以降のユーザー報告によると、macOS はこうしたファイルを現像できないことがあります。テストに使った、DJI のドローンが記録したままの DNG は、フルサイズで開きました。
リストにない形式とボディ: Apple のどのリストにも載っていない シグマの X3F と、Apple のリストにないボディ Phase One iXU-RS1000 の IIQ は、macOS 27.0 で何も表示されず、サムネイルも出ませんでした。Mac 上では、原因4の切り詰めた CR2 とまったく同じように見えます。古いボディが抜けていることもあります。キヤノン PowerShot G1 や S30〜S50 の CRW は macOS 27 で何も表示されません。テストした CRW カメラはすべて Mac で CRW を開くガイドに載せています。ニコンの COOLPIX の RAW は、NRW ガイドのとおり結果が良好で、NRW を記録する12機種すべてで、それぞれのファイルが開きました。
6. 写真アプリに JPEG が表示される、または読み込めない
見分け方: ファイルはプレビューで開くのに、写真アプリでは JPEG が表示される、読み込めない、あるいはアップデート後も見た目が古いまま。対処法: RAW+JPEG のペアなら、写真を開いて「編集」をクリックし、「画像」>「RAWをオリジナルとして使用」を選びます。
写真アプリには、「開かない」ように見えて実はそうではない動作が3つあります。写真アプリは RAW+JPEG のペアを1枚の写真として読み込み、Apple の説明によれば「JPEG ファイルをオリジナルとして使用」します。デコーダーが改良された macOS アップデートのあとも、以前に読み込んだ写真は「画像」>「RAWを再処理」を選ぶまで古い現像のままです。Apple のガイドは、この「変更は取り消せません」と注意しています。
「Macストレージを最適化」がオンになっていると、Apple によれば Mac には「RAW 画像の最適化された JPEG バージョン」が表示され、RAW ファイルは iCloud 写真に置かれたままになります。RAW は写真を編集するときにダウンロードされます。読み込みが「この項目は写真ライブラリに追加できません」のようなメッセージで失敗することもあります。これは写真アプリがファイルを読めなかったという意味で、RAW に限ったメッセージではありません。読み込み直す前に、ここまでの確認を行ってください。
原因がわかったら: 対処法
macOS をアップデートするか、次のアップデートを待つ。「システム設定」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」で、保留中のアップデートを確認できます。修正後もサムネイルが空白のままなら、ターミナルで qlmanage -r cache を実行してサムネイルのキャッシュをリセットします(-r だけではキャッシュはそのままです)。
当面は、カメラの記録設定を変える。RAW+JPEG で撮れば、どのコマにも表示できる JPEG が付きます。
ファイルを正しいアプリに関連付ける。ダブルクリックで違うアプリが開く場合は、ファイルを選んで Command + I を押し、「このアプリケーションで開く」でプレビューを選んで「すべてを変更…」をクリックします。
撮影済みのコマには、メーカーの無料アプリを使う。どれも編集が快適とは言えませんが、Mac が読めないファイルから TIFF や JPEG を書き出せます。
- ニコン: NX Studio。
- キヤノン: Digital Photo Professional(カメラのシリアル番号を求められることがあります)。
- ソニー: Imaging Edge Desktop。
- 富士フイルム: X RAW Studio(カメラを USB で接続して使用)または RAW FILE CONVERTER EX。
- オリンパス、OM SYSTEM: OM Workspace。
- パナソニック LUMIX: SILKYPIX Developer Studio SE。
DNG に変換する。Adobe DNG Converter 18.6(2026年8月)は macOS 13 以降で使える無料ツールで、Adobe は新しいカメラへの対応を Apple より先に追加することがよくあります。変換すれば、未対応のボディの DNG でもプレビューや写真アプリで開ける可能性があります(変換したファイルはテストしていません)。
あるいは、専用の RAW エディターで編集する。エディターなら、このファイルが本来持っている調整の余地を生かせます。RevelRaw は私たちが作っているネイティブの macOS エディターで、ファイルが Mac の外に出ることはありません。できること、できないことも挙げておきます。対応形式の一覧にある24形式を開けます。頼りにする前に、無料でダウンロードして、お使いのカメラの1枚で試してください。修復ツールではありません。切り詰められたファイルはどのアプリでも切り詰められたままで、一覧にない形式は一覧の外のままです。また RevelRaw には macOS 26 が必要なので、Sequoia から上げられない Mac では使えません。
原因がわかったら、次は写真を仕上げましょう。RevelRaw では、AIによるシーン判別がその写真に合わせて40種類以上の厳選プリセットを並べ替えます。ダウンロードは無料。最初の1枚は書き出しまで無料で、ワークフロー全体を試せます。Mac App Store で RevelRaw を入手(macOS 26 以降と Apple M1 以降の Mac が必要です)。
よくある質問
Mac で RAW ファイルが開かないのはなぜですか?
ファイルが壊れていることはほとんどありません。Finder、クイックルック、プレビュー、写真アプリは macOS のひとつの RAW デコーダーを共有していて、このデコーダーが把握しているのはメーカーではなく、カメラの機種と撮影モードです。よくある原因は、アップデートの不具合、撮影モード、新しすぎるカメラ、不完全なコピー、カメラの RAW ではないファイル、そして写真アプリが JPEG を表示しているケースです。
プレビューで「現在このRAWファイルフォーマットはサポートされていません」と表示されるのはなぜですか?
Mac の RAW デコーダーが、そのカメラか、ファイルを撮影したモードを認識していないという意味です。一部のコマだけが開かないなら撮影モード(原因2)、すべてのコマが開かないなら macOS より新しいカメラ(原因3)が疑われます。
Finder で RAW ファイルのサムネイルが表示されないのはなぜですか?
macOS 27 でのテストでは、Mac の RAW デコーダーが失敗するとクイックルックはサムネイルを生成しませんでした。また、サムネイルが普通に表示されても、ファイルが完全だという証明にはなりません。特定のカメラのアイコンがすべて空白なら、未対応のボディかモードです。正常なファイルのなかに空白のファイルが1つだけあるなら、コピーの失敗です。Sequoia 15.8 でサムネイルが固まるなら、2026年9月の不具合です。
Mac が RAW に対応しているカメラを確認するには?
「システム情報」を開いて「ソフトウェア」>「RAW対応」を選ぶか、ターミナルで system_profiler SPRawCameraDataType を実行します。お使いの macOS 向けの Apple の Web 版リストでは、一部のカメラ名の表記が異なります。どちらも型番で検索し、リストにないことは判定ではなく手がかりとして扱ってください。
macOS をアップデートすれば RAW に対応しますか?
多くの場合はそうです。新しいカメラへの対応は macOS のアップデートに含まれて届くからです。ただし、2026年9月22日時点で macOS 26 と 27 のカメラリストは同じでした。また、アップデートで一時的にデコードが壊れることもあります。
macOS のアップデート後に RAW ファイルが使えなくなったのはなぜですか?
たいていは Apple のデコーダーのアップデートによる不具合で、ファイル自体は問題ありません。2026年9月14日にリリースされた Sequoia 15.8 では、CR2、CR3、NEF、DNG ファイルでクイックルックとサムネイルが固まります。15.8.1 は9月27日時点でまだリリース候補でした。次のアップデートを待ち、Finder が固まったら再起動してください。
RAW+JPEG で撮ったのに、写真アプリに JPEG しか表示されないのはなぜですか?
仕様です。写真アプリはペアを1枚の写真として読み込み、Apple の説明によれば「JPEG ファイルをオリジナルとして使用」します。写真を開いて「編集」をクリックし、「画像」>「RAWをオリジナルとして使用」を選んでください。
RAW を DNG に変換すれば Mac で開けますか?
多くの場合は開けます。Adobe DNG Converter は無料で macOS 13 以降で動作し、新しいカメラに Apple より先に対応することがよくあります。変換した DNG は macOS の DNG の基本サポートで開ける可能性がありますが、変換したファイルはテストしていません。
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